ちんせきにじす【枕席に侍す】
読者カード 用例 2019年06月27日 公開
用例: | 客の使役するところとなれる婢なりしが、後漸く客の枕席に侍するに至り |
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『一国の首都』 1899年 幸田露伴 | |
語釈: | 婦人が男子とともに寝る。夜の伽(とぎ)をする。枕席を薦む。 |
コメント:さかのぼります。
編集部:第2版では、内田魯庵『社会百面相』(1902)の「枕席に侍る」例が早いのですが、それよりも3年さかのぼることになります。「枕席に侍す」の例としては永井荷風『腕くらべ』(1916-17)の例よりも18年さかのぼることになります。
著書・作品名:一国の首都
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1899年
著者・作者:幸田露伴
掲載ページなど:336ページ〔坪内祐三・福田和也編『明治の文学 第12巻 幸田露伴』、2000〕
発行元:筑摩書房