日国友の会



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くろもとゆい【黒元結】

読者カード 用例 2024年03月25日 公開

2020年07月21日 古書人さん投稿

用例:婦人の髪を結ふに用ゐる諸器械ハ、あら櫛、中ぐし、すきぐし、けすじ棒(ぼう)、黑元結(クロモトユヒ)、白元結(しろもとゆひ)、すき油、みづ油、びん付油(つけあぶら)、かもじ、たぼさし、たぼとめ、髷入れ、バらみの、びんさし、びんみの、はりかみ、はさみ、剃刀、けぬき等なり。〔理髪〕
『家事経済書 全』 1890年4月13日 飯島半十郎
語釈:〔名〕女性の髪飾りの一種。色の黒い元結。元結は一般的には白であったが、江戸時代後期から、凶事の際や目立つことをきらう時などに黒くしたものを用いた。松やにと柿渋(かきしぶ)とふのりの煎じ汁とをまぜたものを塗って乾かして作る。くろもっとい。

コメント:「くろもとゆい」の確例です

編集部:2019年3月12日付けで、ねじり草さんに、尾崎紅葉『おぼろ舟』(1890)から読みのない例をご紹介いただいています。

著書・作品名:家事経済書 全

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1890年4月13日

著者・作者:飯島半十郎

掲載ページなど:40ページ後ろから4行目〔『通俗教育全書(第77編)』1890〕

発行元:博文館