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ものをもてあそべばこころざしをうしなう【物を玩べば志を喪う】

読者カード 項目 2024年04月02日 公開

2020年07月29日 古書人さん投稿

用例:物(モノ)を玩(モテアソ)へハ、志(ココロザシ)を喪(ウシナ)ふとハ、文章の華麗なるのみを玩ふを戒めたる古人の語なれとも、〔什器〕
『通俗教育全書 第七拾七編 家事経済書 全』 1890年4月13日 飯島半十郎
語釈:〔名〕「がんぶつそうし(玩物喪志)」に同じ。

コメント:取り敢えず

編集部:第2版では、この語形では立項されませんでした。ちなみに、「玩物喪志」の語釈は「(「書経-旅獒」の「玩人喪徳、玩物喪志」による)珍奇な物をもてあそんで、それにおぼれ、大切な志を失うこと」となっています。なお、『デジタル大辞泉』は「人を玩べば徳を喪い物を玩べば志を喪う」を見出しとし、「《「書経」旅獒から》人を侮ってもてあそべば、結局は自分の徳を失うことになり、物をもてあそび、物に執着しすぎると、人間にとっていちばん大切なはずの志まで見失ってしまうことになる」と解説しています。

著書・作品名:通俗教育全書 第七拾七編 家事経済書 全

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1890年4月13日

著者・作者:飯島半十郎

掲載ページなど:186ページ5行目

発行元:博文館