こころおとり【心劣】
読者カード 用例 2024年04月04日 公開
用例: | 大かたハ、もてる調度にも、心おとり、せらるゝ事ハ、ありぬへしと、徒然草にも、戒めおけり、〔什器〕 |
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『家事経済書 全』 1890年4月13日 飯島半十郎 | |
語釈: | 〔名〕(1)予想よりも劣っていると思われること。幻滅を感じること。見劣り。期待はずれ。 |
コメント:遡ります。徒然草の文章は確認しておりません
編集部:「心躍り」の例としてご投稿いただきましたが、これは「心劣り」の例ですね。「躍り」であれば、歴史的仮名遣いが「をどり」となることもさることながら、意味的にも「心劣り」の方がふさわしいと考えられます。ちなみに、第2版では、『宇津保物語』『枕草子』『源氏物語』のほかに『徒然草』からも「めでたしと見る人の、こころおとりせらるる本性みえんこそ、口をしかるべけれ」が引かれています。現代でも使わないことはないので、例として補った方がいいかもしれません。
著書・作品名:家事経済書 全
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1890年4月13日
著者・作者:飯島半十郎
掲載ページなど:186ページ後ろから4行目〔『通俗教育全書(第77編)』、1890〕
発行元:博文館