日国友の会



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びりゅうしびょう【微粒子病】

読者カード 用例 2024年04月08日 公開

2020年08月02日 古書人さん投稿

用例:病の為めに飼育中多數の蠶が斃れて収穫を減ずる様では假令幸に微粒子病(ペプリーナ)毒を免るゝも〔撰繭〕
『再訂増補養蠶術講義』 1890年8月11日 講述者 松永伍作
語釈:〔名〕胞子虫類微胞子虫目に属する楕円形の小体が、蚕児(さんじ)に寄生し発生する伝染性の蚕病。伝染すると表皮細胞に褐色または黒色の小斑点が生じ、発育が止まり死蚕となる。

コメント:遡ります

編集部:「微粒子病」の右傍に「ペプリーナ」とふりがながあるので、用例採取の形式上、語形「ペプリーナ」の用例ということになりますが、「びりゅうしびょう(微粒子病)」の「補注」として触れることは可能でしょう。当初外来語「ペプリーナ」の訳語としてこの「漢字列」が当てられ、それを字音で読むようになったのが発端かもしれませんね。

著書・作品名:再訂増補養蠶術講義

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1890年8月11日

著者・作者:講述者 松永伍作

掲載ページなど:121ページ7行目

発行元:有隣堂