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ハーモニー

読者カード 用例 2020年10月24日 公開

2020年08月22日 ubiAさん投稿

用例:複音が相次いで進行する場合に其處に色んな込入つた所謂和聲學(ハルモニー)上の規則が生れて來る。
『連句雑俎 二 連句と音樂』 1931年5月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(英 harmony)(1)和声(わせい)のこと。

コメント:古くはないですが、表記が異なっているので。また、和声学が立項されていないので、とりあえず(1)で。「和声」の用例には、「楽字典〔1909〕「Harmony ハァルモニイ 和声 和声学」」と、「和声学」がありました。初出(昭和六年四―五月、澁柿)とあります。

編集部:2版の例もすでに紹介いただいた例も「ハーモニー」の語形の表記のバリエーションですが、これはまさに異形ともいうべき例になりますね。語釈冒頭に注《ハルモニー》を入れる必要がありますね。

著書・作品名:連句雑俎 二 連句と音樂

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1931年5月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:寺田寅彥全集文學篇第七卷 昭和二十五年十一月五日第一刷發行 502ページ本文4行目

発行元:岩波書店