しごぎ【子午儀】
読者カード 用例 2020年11月21日 公開
用例: | 子午儀(シゴギ)は屈折子午儀(くつせつしごぎ)といふ狹(せま)い室(へや)で、これも、室前(しつぜん)のドアの脇(わき)にある大(おほ)きなハンドルを廻(まは)すと、屋根(やね)はさつと二つに割(さ)けて、眞上(まうへ)に空(そら)がひらけ、それに、望遠鏡(ぼうゑんきやう)の筒(つゝ)が向(むか)ふ裝置(さうち)になつてゐる。 |
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『大東京遊覧地誌』 1932年 白石實三 | |
語釈: | 〔名〕天体の子午線通過の時刻を観測し、またその天体の位置を観測する器械。東西に支えられた水平軸に直角に、子午線面の中だけを回転できる望遠鏡を取りつけたもの。現在では、写真天頂筒(PZT)や光電式アストロラーブが多く用いられる。 |
コメント:辞書以外の用例としてさかのぼります。
編集部:第2版では、野村龍太郎『工学字彙』(1886)の例が早く、雑誌『旅』(昭和26年(1951)6月号)の例が添えられていますが、文例としては19年さかのぼることになります。
著書・作品名:大東京遊覧地誌
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1932年
著者・作者:白石實三
掲載ページなど:58ページ
発行元:実業之日本社