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読者カード 項目 2024年05月18日 公開

2020年09月18日 古書人さん投稿

用例:児(ちご)の衣裳は、西陣の織物にて、少なくも百五十圓位の品を要し、少し贅を言ッて、別に織らせでもするときは、二百圓ばかりは、忽ちサランパンとなる仕合なればなり、〔雑録・京都祇園會〕
『文藝倶楽部(第二巻第八編)』 1896年7月15日 靑軒居士
語釈:〔名〕(マレイ語 sarampang から。また、フランス語 ce-la-ne-pas(無くなせり)から出た語かともいう)物品がこわれたり、または約束が破れたりすること。めちゃめちゃ。元も子もなくなるという意に用いる。〔『日本国語大辞典 第9巻』(初版)161ページ2段目〕

コメント:取り敢えず

編集部:初版には見出しがあったのですが、用例がなかったので、2版では割愛されています。まあ、しかしこのように実例があるであれば、さらに別の実例も探しつつ、もう一度検討すべきでしょうね。

著書・作品名:文藝倶楽部(第二巻第八編)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年7月15日

著者・作者:靑軒居士

掲載ページなど:176ページ上段10行目

発行元:博文館