日国友の会

なめる【嘗】

読者カード 用例 2024年05月30日 公開

2020年09月28日 古書人さん投稿

用例:左右の窓よりは暖い風が頬を甞(ナ)めて、沫だつ溝からは一種えならぬ悪臭が鼻を撲(う)つ、〔雑録・八重葎〕
『文藝倶楽部(第二巻第八編)』 1896年7月15日 古賀省亭
語釈:〔他マ下一〕[文]な・む〔他マ下二〕〔一〕舌先で物にさわる。転じて、比喩的にも用いる。(7)風や波や光が物の表面をなでるように吹いたり揺れたり照らしたりする。

コメント:解釈7の事例で遡ります。風の事例です

編集部:第2版では、細井和喜蔵『女工哀史』(1925)の例が早いのですが、さらに、29年さかのぼります。

著書・作品名:文藝倶楽部(第二巻第八編)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年7月15日

著者・作者:古賀省亭

掲載ページなど:202ページ下段後ろから12行目

発行元:博文館