日国友の会

せんれん【洗練(銑練)】

読者カード 用例 2024年06月02日 公開

2020年10月02日 古書人さん投稿

用例:詞は實に詩の要素なり、銑練せずんばあるべからざるなり。〔文學・詩と散文〕
『太陽(第貮巻第1号)』 1896年1月5日 大町桂月
語釈:〔名〕(2)詩歌・文章などを推敲(すいこう)して、よりよいものにすること。

コメント:解釈2の事例で遡ります

編集部:「銑練」の「銑」は字音が「セン」で意味は「つやのある金属。また、金属の光沢」であるところから元来「洗練」とは別語とも考えられますが、文脈上の意味からここは同音による当て字と見ておきましょう。第2版では、森鴎外『青年』(1910-11)の例が添えられていますが、さらに、15年ほどさかのぼります。

著書・作品名:太陽(第貮巻第1号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月5日

著者・作者:大町桂月

掲載ページなど:91ページ

発行元:博文館