日国友の会

かんたん【邯鄲】

読者カード 用例 2024年06月02日 公開

2020年10月03日 古書人さん投稿

用例:蛍二厘以下、鈴虫松虫四銭以下、邯鄲(カンタン)、金雲雀(きんひばり)、十錢内外、〔雑報・虫売〕
『文藝倶楽部(第二巻第八編)』 1896年7月15日 編輯人 宮澤春文
語釈:【二】〔名〕(1)(「邯鄲」はあて字で、その声からいうか)バッタ(直翅)目カンタン科の昆虫。体長一三ミリメートル内外。体は扁平で細長く、淡い黄緑色であるが死後は黄褐色に変わる。頭は小さく前胸部は台形。前ばねは透明で、うしろばねは細長く、たたむと尾状になる。触角は糸状で体長の二倍くらいある。夏から秋に、大豆などのマメ科植物上にみられ、リューリューと続けてなく。鳴虫として珍重される。日本各地および中国、朝鮮などに分布する。学名はOecanthus indicus 《季・秋》

コメント:解釈2の1の事例で遡ります

編集部:第2版では、平出鏗二郎『東京風俗志』(1899-1902)の例が早いのですが、さらに、6年ほどさかのぼることになります。

著書・作品名:文藝倶楽部(第二巻第八編)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年7月15日

著者・作者:編輯人 宮澤春文

掲載ページなど:235ページ下段1行目

発行元:博文館