日国友の会

しょうのうゆ【樟脳油】

読者カード 用例 2024年06月11日 公開

2020年10月11日 古書人さん投稿

用例:(第三)大出血ノトキハ頭部ヲ低ク仰臥セシメ樟腦油或ハ依的児ノ皮下注射ヲ行ヒ〔附録・第二章〕
『臨床醫典』 1898年1月2日 筒井八百珠(編)
語釈:〔名〕クスノキの水蒸気蒸留によって得られた油状物から樟脳を分離した残りの油。淡黄色の液体。これをさらに精留して、再製樟脳の五〇パーセント、赤油二二パーセント、白油二〇パーセント、藍色油二パーセントを得る。赤油はバニリン・農薬などの原料に、白油(片樟油)は人造ユーカリ油の製造、浮遊選鉱剤・防虫防臭剤などに、藍色油は浮遊選鉱剤、防虫防臭剤、医薬品などに用いられる。本樟油。

コメント:遡ります

編集部:第2版では、田中・中川・伊丹『英和商業新辞彙』(1904)の例が添えられていますが、さらに、6年さかのぼります。

著書・作品名:臨床醫典

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1898年1月2日

著者・作者:筒井八百珠(編)

掲載ページなど:586ページ1行目(15版)

発行元:南江堂