日国友の会



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コロネード

読者カード 用例 2021年04月15日 公開

2020年10月13日 ubiAさん投稿

用例:最初に、どこかの柱廊(コロンネード)前に並んだ、ものは何だか分らないが、何かしら勇ましくたくましい男性的彫像などが現はれ、〔制服の處女〕
『映畫雜感』 1933年3月31日 寺田寅彦
語釈:〔名〕(英 colonnade)建築で、回廊の一つ。水平の梁(はり)を用いた列柱のある回廊。古代エジプト時代から用いられ、ギリシア、ローマで発達し、バロック建築、古典主義建築にも多くみられる。柱廊(ちゅうろう)。

コメント:第二版では用例がなく、投稿例(1923)より新しいですが、投稿例(列柱(コロネード))とは、表記(コロネード)とルビが付いた本文(列柱)が異なっているため、また語釈中にもある「柱廊」へのルビとなっているので投稿します。ルビでの例です。ちなみに「柱廊(1)」の第二版の用例は(1967、1972)となっています。初出(昭和八・三・大學新聞)とありますが未見です。寺田寅彦全集第四巻(一九五〇年八月五日第一刷発行、一九八五年一一月五日第三刷発行)には、映畫雜感(II)として収めされ、「昭和八年三月三十一日「帝國大學新聞」第四七四號に発表され「蒸發皿」に收む。」とあります。

編集部:2003年5月15日付けで、古笈さんに、花岡敏夫『平民ワシントン』(1923)から「列柱(コロネード)の例をご紹介いただいていますね。

著書・作品名:映畫雜感

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1933年3月31日

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:蒸発皿(昭和八年十二月二十日第一刷発行 昭和九年三月十日第二刷発行)、475ページ本文1行目

発行元:岩波書店