日国友の会

ぴりり

読者カード 用例 2024年06月14日 公開

2020年10月16日 古書人さん投稿

用例:京都の地は、全体に風の少ないところとて、土用中の日盛りには、木の葉一枚ピリヽとも動かぬ暑さ苦しく、夏負(なつまけ)する人間は、迚も、自家に居られぬところよりして、〔雑録・京納涼〕
『文藝倶楽部(第二巻第十編)』 1896年8月10日 靑軒居士
語釈:〔副〕(多く「と」を伴って用いる)(4)「ぴりっと(4)」に同じ。

コメント:解釈のどれに該当するかわからないので、取り敢えず

編集部:「木の葉一枚ピリリとも動かぬ」とあるので、これは「ぴりっと」の「(4)一瞬ふるえ動くさまを表わす語。ぴりり」に相当すると思われます。第2版では、石川啄木『鳥影』(1908)の例が添えられていますが、さらに8年さかのぼることになります。

著書・作品名:文藝倶楽部(第二巻第十編)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年8月10日

著者・作者:靑軒居士

掲載ページなど:185ページ上段後ろから5行目

発行元:博文館