日国友の会

こうけつ【交結】

読者カード 用例 2024年06月19日 公開

2020年10月22日 古書人さん投稿

用例:三種の仕掛とは何ぞや、一に曰く、葉片の閉合、二に曰く、氈毛の交結(カウケツ)、三に曰く、腺毛の分泌是なり、〔科學・食蟲植物の話〕
『太陽(第貮巻第壹号)』 1896年1月5日 安田 篤
語釈:交わって結合すること。

コメント:現在の解釈に合わない事例なので

編集部:第2版の語釈は「親しい交際を結ぶこと。交際」となっていて、人事に関する用法のみの記述となっていますが、ご紹介いただいた例は、例のもう少し先に「葉片の周辺に簇生せる氈毛は、葉片の閉づると同時に、右縁のものと、左縁のものと相交互し、其結合の緊密なるがため」とあるように、もっと即物的な意味で用いられていますね。

著書・作品名:太陽(第貮巻第壹号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月5日

著者・作者:安田 篤

掲載ページなど:126ページ上段後ろから7行目

発行元:博文館