日国友の会

しつばん【湿板】

読者カード 用例 2024年06月19日 公開

2020年10月22日 古書人さん投稿

用例:寫眞の撮影に用ゆる感光板の當時主に行はるゝもの二つあり一を濕板(シツバン)と云ひ一を乾板(かんぱん)と云ふ〔科學・簡易寫眞術〕
『太陽(第貮巻第壹号)』 1896年1月5日 伊澤雄司
語釈:〔名〕写真用感光材の一種。コロジオン溶液と沃化銀を混合してガラス板に塗布し、硝酸銀溶液中にひたし、乾燥しないうちにカメラに入れ、撮影するもの。初期の写真や写真製版に用いられた。

コメント:遡ります

編集部:2004年4月23日付けで、高桑勝雄『通俗写真薬品解説』(1920)の例をご紹介いただいていますが、さらに、24年さかのぼります。確例としては初めての例でもありますね。

著書・作品名:太陽(第貮巻第壹号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月5日

著者・作者:伊澤雄司

掲載ページなど:130ページ下段後ろから6行目

発行元:博文館