日国友の会

けんえん【慊焉】

読者カード 用例 2024年06月27日 公開

2020年10月27日 古書人さん投稿

用例:此室に居るものは、皆な君の所置振に嫌焉(ケンエン)たらざるものがあるから、将校方は黙許なされても、〔小説・海城發電-五〕
『太陽(第貮巻第壹号)』 1896年1月5日 泉鏡花
語釈:〔形動タリ〕(「慊」には、満足と不満足との正反対の意がある)(2)(多く打消の場合に用いる)満足するさま。

コメント:解釈2の事例で遡ります

編集部:第2版では、長谷川天渓『文芸と道徳』(1907)の例が早いのですが、11年さかのぼります。

著書・作品名:太陽(第貮巻第壹号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月5日

著者・作者:泉鏡花

掲載ページなど:169ページ下段6行目

発行元:博文館