日国友の会

にほんアルプス【日本—】

読者カード 用例 2024年06月27日 公開

2020年10月27日 古書人さん投稿

用例:東北部の噴出岩より成れる高嶺と、乗鞍・御ン嶽・白山の三代火山とは、その上に聳え、特に前者は山貌雄偉にして日本アルプスの名に負かず。〔日本地質構造概論・小川琢治氏日本群島地質構造概梗〕
『日本山嶽志』 1906年2月4日 小川琢治
語釈:(アルプスは{英}Alps スイスのアルプスのように、高峰が連なるところから名づけられた)本州中央部を占める飛騨・木曾・赤石山脈の総称。イギリス人ウィリアム=ゴーランドが明治一四年(一八八一)飛騨山脈をさして用いたのに始まる。のち、イギリス人ウェストンが赤石山脈を南アルプス、小島烏水が木曾山脈を中央アルプスと呼び、同二九年ウェストンが北アルプス(飛騨山脈)・中央アルプス・南アルプスの総称として用いた。狭義には北アルプスをいう。

コメント:取り敢えず

編集部:第2版では、島崎藤村『千曲川のスケッチ』(1912)の例が添えられていますが、さらに、6年さかのぼります。

著書・作品名:日本山嶽志

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1906年2月4日

著者・作者:小川琢治

掲載ページなど:31ページ下段6行目

発行元:博文館(復刻「日本の山岳名著」(大修館書店)より)