日国友の会

もがもが

読者カード 用例 2024年06月28日 公開

2020年10月29日 古書人さん投稿

用例:世の中は常にもがもな渚こぐ 海女の小舟の綱手かなしも、といふを、少女等のもがもがなどと戯れて、齒なき人の餅飯をかむにも似たらんなど、をかしきこと多し。〔家庭・新年歌がるた〕
『太陽(第貮巻第壹号)』 1896年1月5日 紫苑山人
語釈:〔副〕「もぐもぐ(1)」に同じ。

コメント:遡ります

編集部:第2版では、夏目漱石『吾輩は猫である』(1905-06)の例が早いのですが、さらに、10年ほどさかのぼります。ちなみに、「もぐもぐ」の語釈は「(1)物を口にほおばったり、口を十分あけずに物を言ったり噛んだりするさま、また、鼻をうごめかすさまを表わす語。もがもが。もごもご」となっています。

著書・作品名:太陽(第貮巻第壹号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月5日

著者・作者:紫苑山人

掲載ページなど:145ページ上段後ろから10行目

発行元:博文館