日国友の会

ひじてつ【肘鉄】

読者カード 用例 2024年07月18日 公開

2020年11月15日 古書人さん投稿

用例:但し一座の妓に思召しありて、特更に雑唯寝と出掛けるもあれど、大抵は肘鐵(ヒヂデツ)の愁目に逢ふが落なるべし、〔雑録・浪華々街事情(三)〕
『文藝倶楽部(第二巻第十編)』 1896年8月10日 贅 翁
語釈:〔名〕「ひじでっぽう(肘鉄砲)」の略。

コメント:遡ります。「ひじでつ」になっています

編集部:第2版では、『東京語辞典』(1917)が初出典拠となっていますが、21年さかのぼります。「ひじでっぽう」の略ですから「ひじでつ」ともいったわけですね。ちなみに、「肘鉄砲」の語釈は「肘で突きのけること。転じて、誘い、申し出を断わること。拒絶すること。ひじてつ」となっています。

著書・作品名:文藝倶楽部(第二巻第十編)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年8月10日

著者・作者:贅 翁

掲載ページなど:197ページ上段後ろから6行目

発行元:博文館