日国友の会

けが【戯画】

読者カード 項目 2024年08月27日 公開

2020年12月07日 古書人さん投稿

用例:さまざまの戯畫(ケグワ)おほき中に奴の行列の圖ハ殊に古きにや〔寄書・大津繪の奴〕
『芳譚雑誌(67号)』 1879年6月6日 轉々堂主人
語釈:〔名〕「ぎが(戯画)」に同じ。

コメント:このような読み方が単なる印刷ミスなのかどうかわかりませんが、取り敢えず

編集部:「戯」はケと読まれることもあります。たとえば、「戯作」はギサクともゲサクともケサクともよみ、「戯文」をギブンともゲブンともケブンともよみますね。ただし、漢字音については、『新字源』(角川書店)によれば、「戯」の漢音はキ、呉音はケで、ギとゲは慣用音としています。また、『漢辞海』(三省堂)によれば、キは漢音、ギは慣用音とするものの、ゲを呉音として、ケについては特にふれていません。ちなみに、「ぎが(戯画)」の語釈は「戯れに描いた絵。また、誇張して描いたりした滑稽な画。おどけ絵。ざれ絵。カリカチュア。比喩的に、滑稽な、あるいは、ばかばかしい状況・情景の意でも用いる」となっています。

著書・作品名:芳譚雑誌(67号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1879年6月6日

著者・作者:轉々堂主人

掲載ページなど:13ページ下段1行目

発行元:愛善社