日国友の会

がんしゅうさん【岩鷲山】

読者カード 項目 2024年08月07日 公開

2020年12月13日 古書人さん投稿

用例:岩手山は一名を岩鷲山(ガンシウサン)と稱し直立六千七百九十七尺、山容富士山に似たるを以て南部富士の稱あり、〔東山道〕
『日本名勝地誌 第四編』 1894年7月20日 野崎左文
語釈:「いわてさん(岩手山)」の異称。

コメント:遡ります

編集部:2009年9月2日付けで、松川二郎『大日本百科全集 名勝温泉案内』(1927)の例をご紹介いただいていますね。ちなみに、「岩手山」の語釈は「岩手県盛岡市北西方にある円錐火山。山ろくの原野は放牧が盛ん。十和田八幡平国立公園の一部。標高二〇三八メートル。南部富士。岩手富士」となっており、語源説に「頂上にワシの形をした岩があったのでガンジュ(岩鷲)山と言い、そのガンジュ(岩鷲)を岩手と書き、それを訓読したものか〔岩手の山〕」とあります。

著書・作品名:日本名勝地誌 第四編

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1894年7月20日

著者・作者:野崎左文

掲載ページなど:4ページ3行目

発行元:博文館