日国友の会

ふとい【太】

読者カード 用例 2024年08月08日 公開

2020年12月17日 古書人さん投稿

用例:穴一に三の聲あり。ふとき聲。正中の聲。細き聲。是三分なり。
『夜鶴庭訓抄』 平安末期年 藤原伊行
語釈:〔形口〕[文]ふと・し〔形ク〕〔一〕物体の周囲やさしわたしが長く、体積・面積が大きい。(3)声や息の容量が大きい。低音で音量が豊かである。

コメント:解釈1の3の事例で遡ります

編集部:第2版では、尾崎紅葉『二人比丘尼色懺悔』(1889)の例が早いのですが、700年ちかくさかのぼることになります。

著書・作品名:夜鶴庭訓抄

媒体形式:単行本

刊行年(月日):平安末期年

著者・作者:藤原伊行

掲載ページなど:202ページ下段後ろから7行目〔「群書類従」(第十二輯)巻第347、1900〕

発行元:経済雑誌社