日国友の会

ただならない

読者カード 用例 2024年08月10日 公開

2020年12月20日 古書人さん投稿

用例:はらはらとちるかとすれば。ひと所にくるくるとまわる。たゞならぬさまのすべき也。たゞならずなど申さば。くるうべきにはあらず。
『夜鶴庭訓抄』 平安末年 藤原伊行
語釈:〔連語〕普通ではない。ただごとではない。

コメント:遡ります

編集部:見出しに文語形「ただならぬ」も示すべきですね。第2版では、芥川龍之介『地獄変』(1918)の例か早いのですが、一気に平安末期までさかのぼることになります。

著書・作品名:夜鶴庭訓抄

媒体形式:単行本

刊行年(月日):平安末年

著者・作者:藤原伊行

掲載ページなど:231ページ8行目〔「群書類従」(第十二輯)巻第347、1894〕

発行元:経済雑誌社