日国友の会

ふがいなさ【不甲斐無】

読者カード 用例 2024年08月11日 公開

2020年12月21日 古書人さん投稿

用例:何米突と微弱な風速をさへ觀測せねばならぬ飛行機の不甲斐(フガヒ)なさに想到してをると、
『日本の山水』 1915年 河東乗五郎
語釈:〔名〕(形容詞「ふがいない」の語幹に接尾語「さ」の付いたもの)ふがいないこと。また、その度合。

コメント:名詞形の事例です

編集部:第2版では、樋口一葉『うもれ木』(1892)と徳冨蘆花『黒い眼と茶色の目』(1914)との例が引かれていますが、いずれも「腑甲斐」を当てていますね。

著書・作品名:日本の山水

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1915年

著者・作者:河東乗五郎

掲載ページなど:223ページ後ろから6行目

発行元:紫鳳閣