日国友の会

かなざし【鉄尺】

読者カード 用例 2024年08月11日 公開

2020年12月21日 古書人さん投稿

用例:かくて無智識無經驗の與えたる膽力に誇り亢ぶれる我は寺島より淺草に出でゝ、鋸を購ひ鐵尺(カナザシ)を購ひ、〔雑録・わが失敗〕
『太陽(第貮巻第壹号)』 1896年1月5日 露伴
語釈:〔名〕「かねざし(矩差)」に同じ。

コメント:取り敢えず。見出し語読みはフリガナの通りとしました

編集部:第2版では、大辻司郎『漫談集』(1929)から「金指」の例が添えられていますが、さらに、33年さかのぼります。ちなみに、「かねざし(矩差)」に〈「かねじゃく(曲尺)」に同じ〉とあり、「かねじゃく」の語釈は「(1)大工、木挽(こび)き、杣(そま)、建て師などの木工職人が使う、定規を兼ねた物差し。L型の金属板で、表の長い方には一尺五寸、短い方に七寸五分、裏には一尺を√2倍した目を盛る。まがりがね。かねざし。大工がね。かね」となっています。

著書・作品名:太陽(第貮巻第壹号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月5日

著者・作者:露伴

掲載ページなど:257ページ下段後ろから6行目

発行元:博文館