日国友の会

かたるにおちる【語るに落ちる】

読者カード 用例 2024年08月14日 公開

2020年12月27日 古書人さん投稿

用例:知らずしてわれ三條小橋に在りと答へるもの、これ所謂問ふに落ずして、語(カタ)るに落(オチ)たる、田舎漢者の自白者なり、〔雑録・春の風〕
『太陽(第貮巻第壹号)』 1896年1月5日 乙羽
語釈:(「問うに落ちず語るに落ちる」の略)問いつめられると用心してなかなか白状しないことも、自分勝手にしゃべらせると、人は案外白状してしまうものである。話やその他の表現の内に、隠している本心がつい出てしまう。

コメント:遡ります

編集部:第2版では、小林秀雄『西行』(1942)の例が添えられていますが、さらに、46年さかのぼります。

著書・作品名:太陽(第貮巻第壹号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月5日

著者・作者:乙羽

掲載ページなど:267ページ上段12行目

発行元:博文館