日国友の会

ぶんじんが【文人画】

読者カード 用例 2024年09月01日 公開

2020年12月28日 古書人さん投稿

用例:世に文人画(ブンジングワ)といふ南洲畫(なんしうぐわ)も元明より初淸の名家の筆跡を見れバ〔寄書・畫風の盛衰ハ天に在に非ず〕
『芳譚雑誌(69号)』 1879年6月16日 轉々堂主人
語釈:文人が趣味として描いた絵。元来は様式を示す語ではないが、中国、元末の四大家(黄公望・王蒙・倪瓚・呉鎮)以後一定の様式をもつようになり、南宗画と混同される。現在はこの意味で使う場合が多い。筆意や墨色を重んじ雅趣に富む。多く水墨もしくは淡彩。日本では、江戸時代中期以降、その影響を受けつつ独自の様式を確立した。これを南画と呼んで区別する場合もある。

コメント:遡ります

編集部:第2版では、フェノロサ『美術真説』(1882)の例が早いのですが、さらに、3年さかのぼります。

著書・作品名:芳譚雑誌(69号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1879年6月16日

著者・作者:轉々堂主人

掲載ページなど:12ページ上段本文後ろから5行目

発行元:愛善社