なんが【南画】
読者カード 用例 2024年09月03日 公開
用例: | 其價を卑しふする所謂を説バ南畫(ナングワ)まれ北畫(ほくゞわ)まれ其末流の人々の勉力薄くして拙劣なるが為に〔寄書・畫風の盛衰ハ天に在に非ず〕 |
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『芳譚雑誌(69号)』 1879年6月16日 轉々堂主人 | |
語釈: | 〔名〕南宗画(なんしゅうが)の略称。また特に、江戸中期に盛んになった文人画をさす。 |
コメント:遡ります
編集部:2009年7月3日付けで、古書人さんに、『東洋学芸雑誌』(第9巻第131号、1892.08.25)の例をご紹介いただいていますが、さらに、13年さかのぼります。ちなみに「南宗画」の語釈は「中国、元の四大家(黄公望、倪瓚 (げいさん)、呉鎮、王蒙)によって大成された絵画の様式。柔らかい筆致を重ねた、淡彩の山水画を特色とする。明の文人、董其昌(あるいは莫是龍)の命名で、唐の王維に始まり、荊浩、関同、董源、巨然、米芾(べいふつ)、元の四大家に続くとされた。日本では江戸中期に盛んとなり、池大雅、与謝蕪村らによって日本独自のものが確立され、のちに文人画と同義に用いられるようになった。南画。南宗」となっています。
著書・作品名:芳譚雑誌(69号)
媒体形式:雑誌
刊行年(月日):1879年6月16日
著者・作者:轉々堂主人
掲載ページなど:12ページ下段3行目
発行元:愛善社