日国友の会

かおぐま【顔隈】

読者カード 項目 2024年08月15日 公開

2020年12月30日 古書人さん投稿

用例:俳優諸家の顔隈(カホグマ)は種々其家傳あるよしにて、市川家十八番のうち、暫の如きは不動の梵家よりなるよしなるが、〔雑録・川原風〕
『文藝倶楽部(第二巻第十編)』 1896年8月10日 白峯生
語釈:〔名〕「くまどり(隈取)(3) 」に同じ。

コメント:取り敢えず

編集部:第2版では、この語形では立項されませんでした。ちなみに、「隈取(3)」の語釈は「歌舞伎で行なわれる舞台化粧の一つで、荒事(あらごと)などを演じる俳優が、その人物の性格や表情を誇張して見せるため、顔に赤、青、茶などの絵の具で線状の模様を描くこと。文楽では、歌舞伎の手法を採り入れて、人形のかしらに、線をかきこんだり、彩色をしたりする。隈絵取。くま」となっています。

著書・作品名:文藝倶楽部(第二巻第十編)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年8月10日

著者・作者:白峯生

掲載ページなど:206ページ上段10行目

発行元:博文館