あいのきょうげん【間狂言】
読者カード 用例 2024年08月16日 公開
用例: | 此は、鏡男とて能樂の間(アヒ)の狂言にすなる古き世のをしへ草なり。〔詞筵・鏡男〕 |
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『文藝倶楽部(第二巻第十編)』 1896年8月10日 面堂安久樂 | |
語釈: | 〔名〕(1)「あいきょうげん(間狂言)(1)」に同じ。 |
コメント:解釈7の初事例です
編集部:「あい(間)」の例としてご投稿いただきましたが、「間の狂言」の見出しがあるのでその例となります。第2版では、長与善郎『竹沢先生と云ふ人』(1924-25)の例が早いのですが、さらに、29年さかのぼります。ちなみに、「間狂言(1)」の語釈は「能一曲を演ずる場合、狂言方が受け持つ部分。前シテの中入りの間に、狂言師が主題について説明する「語間(かたりあい=しゃべり間)」と、一曲の中で劇を構成する人物として一つの軽い役を受け持つ「あしらい間(あい)」とに大別される。あいのきょうげん。あい」となっています。
著書・作品名:文藝倶楽部(第二巻第十編)
媒体形式:雑誌
刊行年(月日):1896年8月10日
著者・作者:面堂安久樂
掲載ページなど:208ページ上段2行目
発行元:博文館