日国友の会

きょうしゃのちまた【狭斜の巷】

読者カード 用例 2024年08月16日 公開

2021年01月03日 古書人さん投稿

用例:位高きも猶駕を絃妓の家に枉げ功盛なるも亦遊を狭斜(キャウシャ)の巷(チマタ)に試み法律を定めて妾を二等親に列するの時代たるを以て〔論説・風俗論二〕
『風俗畫報(第三号)』 1889年4月10日 野口勝一
語釈:「きょうしゃ(狭斜)」に同じ。

コメント:遡ります

編集部:第2版では、小栗風葉『恋慕ながし』(1898)の例が早いのですが、9年さかのぼります。ちなみに、「狭斜」の語釈は「(もと、中国長安の道幅の狭い街の名で、そこに遊里があったところから)花柳街。遊里。色里。色町。狭斜の巷(ちまた)。狭邪」となっています。

著書・作品名:風俗畫報(第三号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1889年4月10日

著者・作者:野口勝一

掲載ページなど:3ページ下段後ろから7行目

発行元:東陽堂