しんぴげき【神秘劇】
読者カード 用例 2024年08月18日 公開
用例: | まして中古の諸劇などは、はじめは書としては殆ど知られず、只神秘劇、比喩劇といふ我が二十五座めく興行物としてのみ普く俗衆の視聴に觸れにき、〔文學・文學としての我が在來脚本〕 |
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『太陽(第貮巻第貮号)』 1896年1月20日 坪内逍遥 | |
語釈: | 〔名〕「せいしげき(聖史劇)」の旧称。 |
コメント:遡ります
編集部:2005年11月17日付けで、古書人さんに、石倉小三郎『帝国百科全書第136編 西洋音楽史』(1905)の例をご紹介いただいていますが、さらに、9年さかのぼります。ちなみに、「聖史劇」の語釈は「(フランス mystère の訳語)中世末、ヨーロッパ各地で流行した宗教劇の一種。キリストの受難と復活の物語を劇化したもの。町の広場などに組まれた舞台で、数日間にわたって上演された。かつては神秘劇と誤称された。受難劇。サイクル劇」となっています。
著書・作品名:太陽(第貮巻第貮号)
媒体形式:雑誌
刊行年(月日):1896年1月20日
著者・作者:坪内逍遥
掲載ページなど:356ページ下段4行目
発行元:博文館