日国友の会

いありてたけからず【威ありて猛からず】

読者カード 用例 2024年08月22日 公開

2021年01月10日 古書人さん投稿

用例:先生は長身中肉總髪にして顔容頗る威嚴を具したる中に又自ら温和なる所ありて所謂威ありて猛からずとも云ふべき風采なりき〔文學・經歴談(續)〕
『太陽(第貮巻第貮号)』 1896年1月20日 文學博士 加藤弘之
語釈:(「論語‐述而」に「子温而、威而不猛、恭而安」とあるのに基づく)威厳はあるが、内に温情がこもっていて荒々しくない。孔子の容貌を評したことばで、君子の理想的な人柄をいう。

コメント:文章例がないので

編集部:第2版では、「イアレドモカケカラズ」〔『文明本節用集』〕「威あって猛からず」〔『江戸繁昌記』〕〔木下尚江『火の柱』〕の例が添えられており、見出しの語形通りの例はこれが初となりますね。

著書・作品名:太陽(第貮巻第貮号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月20日

著者・作者:文學博士 加藤弘之

掲載ページなど:360ページ下段2行目

発行元:博文館