日国友の会

てまやま【手間山】

読者カード 項目 2024年08月23日 公開

2021年01月11日 古書人さん投稿

用例:手間(テマ)山(関山トモ)〔山陰道・出雲〕
『日本地名箋 下』 1874年 西野古海編輯
語釈:鳥取県西伯郡会見町、寺内の南方、西伯町との境界に位置する山。標高は三二九メートル。天万山とも記し、要害山・岩壺山(岩坪山)・峰松山ともいう。「古事記」大国主命段には「伯伎の国の手間の山本」とみえ、因幡の八上姫を大穴牟遅(大国主)に奪われた八十神が大穴牟遅を謀殺した山で、そのくだりは「「赤き猪此の山に在り。故、和礼共に追ひ下しなば、汝待ち取れ。若し待ち取らずば、必ず汝を殺さむ。」と云ひて、火を以て猪に似たる大石を焼きて、転(まろ)ばし落しき。爾に追ひ下すを取る時、即ち其の石に焼き著かえて死にき」とある。古くから大国主命受難の地として知られた。

コメント:取り敢えず

編集部:第2版では、立項されませんでした。

著書・作品名:日本地名箋 下

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1874年

著者・作者:西野古海編輯

掲載ページなど:13丁オ3行目

発行元:東京書肆