日国友の会

そびく【聳】

読者カード 用例 2024年10月01日 公開

2021年02月01日 古書人さん投稿

用例:雲がたは。雲の風にふきなびかされてそびけ渡りたるすがたにして。
『作庭記』 1040頃か年 橘 俊綱
語釈:【二】〔自カ下二〕(2)【一】(2)に同じ。

コメント:解釈1の2の事例で遡ります

編集部:「そびけ渡りたる」とあるので、これは「そびく」の下二段活用の例ということになります。【一】(2)の語釈は「(2)雲・霞・霧・煙などが、細く立ってなびく。横に流れる。横にひろがる。たなびく。また橋などがかかっている意」となっており、下2段の例として『当麻曼荼羅縁起』(鎌倉中)の例が添えられていますが、さかのぼることになります。

著書・作品名:作庭記

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1040頃か年

著者・作者:橘 俊綱

掲載ページなど:703ページ下段8行目(「群書類従」(第十二輯)巻第362、1900)

発行元: