日国友の会

きちれい【吉例】

読者カード 用例 2024年10月03日 公開

2021年02月03日 古書人さん投稿

用例:若其儀ならば。人の居所の吉例にはあたらざらんか。〔遣水の事〕
『作庭記』 1040頃か年 橘 俊綱
語釈:〔名〕以前からずっと引き続いて行なわれている、めでたいしきたり。よい先例。きつれい。

コメント:確例ではありませんが遡ります

編集部:「きつれい」には確例のみ寄せているので、読みのない例は便宜的に「きちれい」ということにしておきましょう。第2版では、『中右記』寛治8年(1094)4月14日付け記事の例が早いのですが、さらに54年ほどさかのぼることになります。

著書・作品名:作庭記

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1040頃か年

著者・作者:橘 俊綱

掲載ページなど:708ページ下段2行目(「群書類従」(第十二輯)巻第362、1900)

発行元:経済雑誌社