日国友の会

おれかえる【折返】

読者カード 用例 2024年10月05日 公開

2021年02月04日 古書人さん投稿

用例:或池へいるゝ所。或水のおれ返る所也。〔遣水の事〕
『作庭記』 1040頃か年 橘 俊綱
語釈:〔自ラ四〕(1)草などが根元の方にすっかり折れ曲がる。

コメント:解釈1に該当しそうなのですが、「草などが根元の方に…」となっており、この事例は少し違うように思えるのですが。

編集部:第2版では、『源氏物語』『赤染衛門集』『狭衣物語』の3例が添えられていますが、いずれも草の例ですね。ご紹介いただいた例は、ご指摘のようにこの例は草花ではなく水路が折れ曲がることをいっているのですから、さらに類似の例を探して、別途ブランチを設けるべきかもしれませんね。

著書・作品名:作庭記

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1040頃か年

著者・作者:橘 俊綱

掲載ページなど:709ページ下段5行目(「群書類従」(第十二輯)巻第362、1900)

発行元:経済雑誌社