日国友の会

ちょくん【儲君】

読者カード 用例 2024年10月19日 公開

2021年02月13日 古書人さん投稿

用例:儲君(チョクン)家光が八月廿一日河越へ赴かせ給ひしが如きも。暗に宇都宮の變に備ふるが為にてもやある歟と思はるゝなり。〔史傳 宇都宮釣天井考〕
『太陽(第貮巻第貮号)』 1896年1月20日 櫻痴居士
語釈:将軍の世継ぎの子。

コメント:解釈1も2も共に皇族関係であって、これは皇族の事例ではありません

編集部:第2版では、(3)に「貴族の世継の子」とあり、『家伝』(760頃)の例が添えられています。もともと漢籍由来の語と考えられるので、あるいはこのブランチを調整して「世継ぎの君」で一括し、ここにご紹介いただいた例を置き、(1)の漢籍「後漢書」の例も持ってきて、ブランチとしては最初に立てるべきなのかもしれません。

著書・作品名:太陽(第貮巻第貮号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月20日

著者・作者:櫻痴居士

掲載ページなど:448ページ下段3行目

発行元:博文館