日国友の会

きゅうちょう【急潮】

読者カード 用例 2024年10月14日 公開

2021年02月25日 古書人さん投稿

用例:此邊海波常に高く怒濤岩角に激して飛沫雪を散らし急潮(キフテフ)細石を渦き打って遠雷の轟くが如きを聞く〔地理・東部台灣の探檢〕
『太陽(第貮巻第貮号)』 1896年1月20日 柴山覺藏
語釈:〔名〕(2)駿河湾や相模湾などの太平洋沿岸で、外洋水が湾内に急に流入すること。冬から春にかけて、ほぼ月一回の割合で生じ、ブリなどの豊漁をもたらす。大急潮。

コメント:描写している場所が台湾の太平洋側なので解釈2に該当する事例となりますので、遡ります

編集部:2010年12月9日付けで、ぽんちさんに、宇田道隆『海』(1950)の例をご紹介いただいていますが、さらに、54年さかのぼります。語釈に手を加える必要がありますね。

著書・作品名:太陽(第貮巻第貮号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月20日

著者・作者:柴山覺藏

掲載ページなど:460ページ下段7行目

発行元:博文館