いちまいきしょう【一枚起請】
読者カード 用例 2024年10月30日 公開
用例: | 此影像ヲ御信仰有テ邊鄙ニ下玉ハヾ朕モ結縁アラント浄土宗ノ勘文タル一枚起請(マイギシャウ)ヲ晨筆ニ被遊〔寺観・了覚寺〕 |
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『堺鑑(中)』 1684年 衣笠一閑 | |
語釈: | 【二】「いちまいきしょうもん(一枚起請文)」に同じ。 |
コメント:解釈1に和文例がないので
編集部:第2版では、『狂雲集』(15C後)の例が早いのですが、和文脈の例としては雑俳『西国船』(1702)の例よりも18年さかのぼります。ちなみに、「一枚起請文」の語釈は「法然(源空)作。建暦二年(一二一二)正月(同元年一二月の説もある)臨終の病床にあって、弟子の勢観の要請に応じたものとされる。没後に弟子たちの間で異議が生ずることを防ぐために、自己の信仰の神髄を示したもので、一枚の紙に書かれたところからいう。一枚起請。一枚御消息。一枚御誓文」となっています。
著書・作品名:堺鑑(中)
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1684年
著者・作者:衣笠一閑
掲載ページなど:120ページ4行目〔古板地誌研究会(藝林舎)、1971〕
発行元:武村市兵衛板行