日国友の会

あんしつ【庵室】

読者カード 用例 2024年10月15日 公開

2021年03月01日 古書人さん投稿

用例:且昨秋此處に來れる時は、佇立多時、夕陽の移るをも知らず、只庵室(アンシツ)を此間に設けて、専心苦行を請したらんには、〔地理・日光山の奥〕
『太陽(第貮巻第貮号)』 1896年1月20日 田山花袋
語釈:〔名〕(「あんじつ」とも)木で造り屋根を草で葺(ふ)いた、小さな仮の家。僧侶や世捨て人の住居。転じて、主に尼僧の住まい。庵。いおり。あんじち。あんや。

コメント:「あんしつ」の確例です

編集部:第2版では、確例は「あんじつ」の例だけですね。

著書・作品名:太陽(第貮巻第貮号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月20日

著者・作者:田山花袋

掲載ページなど:465ページ上段後ろから9行目

発行元:博文館