おとずれやま【音信山】
読者カード 項目 2024年11月06日 公開
用例: | 一、同郡矢田村に音信山光明寺と云台刹あり。寺領十五石。上総五ヶ寺の其一。後の山を音信山(オトヅレ)と云。 |
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『房総志料』 1802(序)年 中村国香 | |
語釈: | (千葉県)市原市西部と木更津市東端の境にある山。三重山ともいう(千葉県誌)。標高189m。古くからホトトギスの名所として知られ,また片葉のススキを生ずるという伝説がある(上総国誌稿)。「夫木抄」に「時鳥たづね来たれば今こそは音信山のかひに啼くなれ 重保」「来たりとや音信山の時鳥かたらふ声はうはの空にて 読み人知らず」と詠まれている。〔『新版角川日本地名大辞典』@JapanKnowledge〕 |
コメント:「夫木和歌抄」の和歌の事例から言えば1310年になるかもしれませんが、取り敢えず別の書籍からの事例とします
編集部:第2版では、立項されませんでした。ちなみに、『夫木和歌抄』の巻二十には、それぞれ音信山に相当する箇所は「おとくれやま」となっており、日国で「おとつれやま」の例とするかどうかは要検討です。
著書・作品名:房総志料
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1802(序)年
著者・作者:中村国香
掲載ページなど:4ページ後ろから2行目〔『改訂房総叢書 第3輯』房総志料、1959〕
発行元:改訂房総叢書刊行會