日国友の会

おりがみじょう【折紙状】

読者カード 用例 2024年11月07日 公開

2021年03月09日 古書人さん投稿

用例:又延寶七年ノ比ニハ鷹司殿ヨリ折紙状(オリカミジャウ)アリ〔土産・湊壺塩〕
『堺鑑(下)』 1684年 衣笠一閑
語釈:〔名〕折紙(2)に書いた書状、文書。公的で、正式な場合に用いる。

コメント:和文例がないので

編集部:第2版では、中世の記録文書から2例引かれていますが、近世の確例として欲しいところです。ちなみに、「折紙(2)」の語釈は「古文書の用式の一つ。料紙を横に半折して用いた文書。鎌倉時代以降訴状に用いられはじめ、一枚の紙をそのままひろげて使う竪紙に比して、略式の用法で、本来は私的な備忘を目的としたが、次第に公式の命令・通達等にも用いられるようになった。名字折紙、鑑定折紙などの別があり、室町時代には用途に応じて形式や料紙の配慮をする故実が発達した。ことに折紙奉書(おりがみほうしょ)をさすことが多い。←→竪紙(たてがみ)」となっています。

著書・作品名:堺鑑(下)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1684年

著者・作者:衣笠一閑

掲載ページなど:198ページ1行目〔古板地誌研究会(藝林舎)、1971〕

発行元:武村市兵衛板行