日国友の会

でばぼうちょう【出歯包丁】

読者カード 用例 2024年11月07日 公開

2021年03月10日 古書人さん投稿

用例:其鍛冶出齒ノ口本成故人呼テ出齒庖丁(デババウチャウ)ト云リ〔土産・出歯包丁附御方包丁〕
『堺鑑(下)』 1684年 衣笠一閑
語釈:〔名〕刃の幅が広くみねが厚く先のとがった包丁。魚・鳥を骨ごと切ったり、あらぎりをするときなどに用いる。でば。

コメント:和文例がないので

編集部:第2版では、俳諧『毛吹草』(1638)の語例が早い例として添えられていますが、文章例としては、浄瑠璃『心中宵庚申』(1722)の例よりも38年さかのぼります。語源説でも触れられている例ですね。

著書・作品名:堺鑑(下)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1684年

著者・作者:衣笠一閑

掲載ページなど:203ページ後ろから1行目〔古板地誌研究会(藝林舎)、1971〕

発行元:武村市兵衛板行