日国友の会

ぼくり【木履】

読者カード 用例 2024年11月08日 公開

2021年03月10日 古書人さん投稿

用例:女ノ著ル履(あしだ)也諸国ニ多ト云共當津今市町ノ木履(ボクリ)吉トスル故ハ舊成迄齒ノ抜事ナシ〔土産・塗木履附雪駄〕
『堺鑑(下)』 1684年 衣笠一閑
語釈:〔名〕(3)「ぼっくり(木履)」に同じ。

コメント:解釈3の事例で遡ります

編集部:第2版では、幸田露伴『いさなとり』(1891)の例が早いのですが、さらに、207年さかのぼります。ちなみに、「ぼっくり」の語釈は「(「ぼくり」の変化した語。「ぽっくり」とも)下駄の一つ。台の底をくり抜き、うしろを丸く、前部を前のめりにしたもの。ふつう、黒や朱の漆を塗る。多く少女が用いる。ぽっくりげた」となっています。

著書・作品名:堺鑑(下)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1684年

著者・作者:衣笠一閑

掲載ページなど:205ページ後ろから2行目〔古板地誌研究会(藝林舎)、1971〕

発行元:武村市兵衛板行