日国友の会

びそくをうかがう【鼻息を窺う】

読者カード 用例 2024年11月10日 公開

2021年03月12日 古書人さん投稿

用例:抑々幼児教育の不完全なるに困る、見よ小學教員なるもの、五圓六圓の薄給に齷齪して、村長の鼻息(ビソク)を窺ひ、生徒に左右せられて、去就を定むるが如きもの、〔軍事・佐藤鬼少将〕
『太陽(第貮巻第貮号)』 1896年1月20日 大橋又太郎
語釈:相手の機嫌や意向を知ろうとする。人の顔色をうかがう。

コメント:「鼻息を窺う」の事例です

編集部:第2版では、「鼻息をうかがう」について「伺う」と当てているが2例で、「窺う」の例はご紹介いただいた例が初めてです。

著書・作品名:太陽(第貮巻第貮号)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1896年1月20日

著者・作者:大橋又太郎

掲載ページなど:482ページ上段10行目

発行元:博文館