日国友の会



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パイロットフィッシュ

読者カード 項目 2022年01月08日 公開

2021年03月26日 ubiAさん投稿

用例:船のまはりを可也大きな鱶が一匹泳いで居る。其の腹の下を小さい魚が二尾御伴のやうについて泳いで居る。あれがパイロットフィッシュだと誰れかゞ敎へる。〔五〕
『旅日記から』 1920年10月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(英 pilot fish)「ぶりもどき(鰤擬)」に同じ。

コメント:項目が載っていないようなので。初出(大正九年十月、澁柿)とあります。

編集部:第2版では、この語形では立項されませんでした。ちなみに、「ぶりもどき(鰤擬)」の語釈は「スズキ目アジ科の海産魚。全長六〇センチメートル。ブリに似るが、体はあまり側扁しない。側線に稜鱗(りょうりん)がない。体色は背が青く、腹は白い。体側に幅広い黒色横帯が六条ほどある。全世界の暖海に分布する。学名はNaucrates ductor」となっています。

著書・作品名:旅日記から

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1920年10月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:545ページ本文14行目〔『寺田寅彦全随筆一』、一九九一年一二月四日第一刷発行〕

発行元:岩波書店