日国友の会

もちあう【持合】

読者カード 用例 2024年11月25日 公開

2021年03月30日 古書人さん投稿

用例:右の如く求心力と遠心力と二様の力にて互に持合(モチア)ひこれに由て日輪の周圍に世界廻り世界の周圍に月綸の廻るなり〔巻之三・第七章〕
『訓蒙窮理圖解』 1868年 福澤諭吉
語釈:(「もちやう」とも)【二】〔自ワ五(ハ四)〕(1)互いに譲らないでがんばる。互いの力がつりあって保たれる。つりあいがとれている。

コメント:解釈1の1の事例で遡ります

編集部:ここは、力学的の叙述になっているので、上記のように【二】(1)の意味に解釈するのがふさわしいと思われます。第2版では、中村正直訳『自由之理』(1872)の例が早いのですが、4年さかのぼることになります。

著書・作品名:訓蒙窮理圖解

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1868年

著者・作者:福澤諭吉

掲載ページなど:301ページ4行目

発行元:国民図書