あわせもの【袷物】
読者カード 用例 2025年01月20日 公開
用例: | 一樂織は少しく衰へて當秋袷物(アハセモノ)の第一は繋糸織(つぎいとおり)、諸糸織、第二は結城紬。大縞紬、第三伊勢崎銘仙、秩父縞等なり。〔雑報・目下の流行物〕 |
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『文藝倶楽部(第二巻第十一編)』 1896年9月10日 編輯人 宮澤春文 | |
語釈: | 〔名〕(6)(袷物)「あわせ(袷)」に同じ。←→単物(ひとえもの)。 |
コメント:解釈6の事例で遡ります
編集部:第2版では、宇野浩二『蔵の中』(1918-19)の例が添えられていますが、23年さかのぼります。ちなみに、「あわせ」の語釈は「裏地のついている衣服。近世では陰暦四月一日より五月四日まで、および九月一日より八日まで、これを着るならわしであった。現在では、秋から冬を通して春まで着る。あわせのきぬ。あわせのころも。あわせぎぬ。あわせごろも。←→単(ひとえ)。《季・夏》」となっています。
著書・作品名:文藝倶楽部(第二巻第十一編)
媒体形式:雑誌
刊行年(月日):1896年9月10日
著者・作者:編輯人 宮澤春文
掲載ページなど:239ページ下段2行目
発行元:博文館